second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結


幸福感に包まれていると思っていた俺達。

明日の朝までベッドで抱き合ったまま一緒に眠る
俺が彼女よりも先に起きて、シャワーを浴びて冷蔵庫にあるもので、簡単に朝食を作ってあげる
まだ浴室が温かいうちに彼女を起こしてシャワーを浴びるように促して、それを終えた彼女に温かい朝食を食べるように勧める
出勤準備をし始める雅にダメ姉ドラックストアグッズを使っていいとそれがある場所を教える
おそらく雅は周囲の目を気にするであろうから、俺が先に出勤すると言いながら、合鍵を渡す

そこまで具体的に明朝を考えていた
だから一方的にバイバイと言われた俺は放心状態。


「橘クン・・・寝坊しちゃダメ・・だよ。」


俺を恭と呼んでくれていた雅がただの同僚の奥野さんに戻っているようなその声かけ。
そのせいで、完全に目が覚めていた俺なのに布団から出ようとしている彼女の手を引っ張ることができなかった。

その後、彼女が寝室のドアを開閉する音が聞こえ、俺はようやく目を開けたが
既に視界から消えていた彼女を追いかけることもできなかった。

彼女の今の想いを尊重したい自分もいたから。


でも、それが奥野さんと俺の今後を左右する重要な分岐点だったなんて
この時の俺は思ってもみなかった。


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