second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結
でも、そもそも、妻子持ちの寺川部長に奥野さんを守ってもらう必要なんかない
『それはご苦労様でした。これからはその役も僕だけが担いますから、ご安心を。』
「ふ~ん、それは見ものだな、橘クン。」
『ええ、見守って居てください。患者さんも、そして僕達も。』
ダメ男に食われる隙も余裕も俺が与えない
俺が奥野さんにそんなものを与えないぐらい彼女をまっすぐに愛するから
もちろん寺川部長にもそんな隙も余裕も与えない
奥野さんの2番目の恋の相手は自分だと思っている俺は
彼女にとっての1番の恋の相手になるために前進するのみだから
それが寺川部長に充分伝わったのか
「周産期センターの患者さん達のココロのケアがより身近なものになることを心から応援する。心療内科の力が必要な時はいつでも声をかけてくれ。」
『もちろんです。頼りにしています。』
「本当にありがとうございます。」
「キミ達の健闘を祈る。それじゃあな。」
彼はこれから新しい道に進む俺と奥野さんに対してこれ以上ない心強い言葉をかけてくれた。
寺川部長という壁
俺だけではなく奥野さんにとっても大きな壁
それを乗り越えた彼女はとうとう涙を流し始めた。
今、この場に居られた自分だけに与えられたこと
『雅、泣いてもいいよ。』
「橘クン・・・」
『恭だろ?俺は。』
「だって、ここは病院で・・・」
『橘も、恭も、どっちも俺だから。』
それは涙を流し始めた彼女を何にも囚われることなく受け止めること