second love secret room クールな同僚医師の彼に溺れる女神:奥野医師&橘医師特別編完結



それだけじゃなく、

「・・・・・」

『雅の涙も笑顔も全部、俺が受け止めて、一生をかけて俺が守り抜く。』

「・・・きょう・・・」

『それが俺が以前、雅に言おうとしていたみっつめのおまじないだ。』

「きょう・・・・きょう・・・」


俺が言いたくてもいえなかった彼女への大切な想いをまっすぐに彼女へ打ち明けること

それが今、俺に与えられた、何ものにも変えがたい尊い権利なんだ



とうとう泣き崩れた彼女を抱き留めるのも
俺だけに与えられた特別な権利

ずっと手にすることができなくて
ずっと欲しがっていたそれらの権利


奥野さんは俺にそれらを与えただけでなく

『みやび・・・おまじない・・・利いた?』

「きょう・・・」

『どうなんだよ?』

「きょう・・・大好き・・・」

『うわっ、初めて聞く、みやびの“大好き”、ハンパないな。』

「えっ、そう?」


一番欲しかった彼女の“大好き”を受け止める権利まで俺にもたらしてくれた。
俺がかけたおまじないの効果を一緒に検証して苦笑いする権利も。


それだけに止まらず、

「橘クンへの恋心は、確かに順番としては2番目かもしれない。でも・・・」

『でも・・・?』

「でも、この恋のクオリティーは2番目じゃなくて、間違いなく1番なの・・・」

『みやび・・・』

「だから、ふたつめのおまじないは叶わない・・・あたしの中では、1番のこの恋が最後の恋になるから・・・」




“奥野さんの、俺への恋心は順番としては2番目だけど、クオリティーは間違いなく1番で、この恋が最後の恋になる”

これ以上ないココロにしみる誤算までも彼女からもたらされた俺は
目の前にいる白衣姿の彼女を抱きしめずにはいられなかった。

俺は今まで生きてきた中で最高と言ってもいいぐらいの幸福感に包まれた。


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