俺の彼氏になってよ
「はい。」
男の人が出て来た。
名刺を出し、挨拶した。
「初めまして。北川と申します。尾上誠さんの担当編集者をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。」
「あー、北川って、あの北川?」
「へ?」
「俺、同じ高校の上田大樹(だいき)。」
「イヤ、覚えてる。上田かぁ。」
「そうそう。」
「小説家になったんだな。高校時代もよく本読んでたよな。」
「うん。覚えててくれて嬉しい。」
懐かしさが蘇ってきた。

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