俺の彼氏になってよ
「中に入って。」
「お邪魔します。」
「本がいっぱいあるな。」
「そうだね。コーヒー飲む?」
「ありがとう。」
「砂糖・ミルクいる?」
「いや、ブラックで。」
「ありがとう。」
コーヒーを飲みながら、思い出話をした。
「あいつは今、結婚したらしいぞ。」
「あいつは長距離トラックの運転手らしい。」
など、いろんな話をした。

「俺は、大学行って、才能もないし、やることが見つからず、とりあえず受かったから、出版社の編集者やってるよ。」
「上田は、才能があっていいな。」
「北川、サッカーやってたじゃん?」
「うん。でも、大学の途中でアキレス腱切れてやめた。」
「そうだったんだ。」

「おっと、仕事に戻らないと。今日は、挨拶だけなんで、原稿上がったら教えて。」
「じゃあ、またな。」
「うん。よろしくお願いします。」
俺は、上田のマンションを出て、会社に戻った。
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