風雅堂異談
飛びかかる小鬼に対し、ゆきの意識体が一括する。
『シャー』
ゆきの一括で、小鬼どもは霧散し跡形もなくなる。と、同時に腐臭も消える。
何が起こったか分からない川辺は、とにかく臭いが消えた事を喜ぶ。
「いゃーさすが二代目。来るだけで一つ解決や。まっまっ、座ってお茶でも飲んでってや。」
優も何があったか、知ってか、知らずか促されるまま、テーブルに付く。
が、今の一瞬の出来事をホールから、鬼の形相で見ていた人物がいた。麗子である。が、それも一瞬。笑顔を浮かべ優に熱いほうじ茶を出す。
「どうぞ。」
そして、優の肩口に視線を移すと、何事か呟く。
「どうしました?」
「あっ、いえ何でも無いです。」
立ち去る麗子を目でおいながら、目の前に腰掛けた川辺に問う。
「あの子、新しく雇ったバイトさんですよね。」
「おっ、二代目。もう目付けたか?良い子だろ?あの子目当ての客も増えたんだよ。」
「そうですか。おかしな現象ってあの子が来てからではないですか?」
「えっ、そう言えばそうかな?まさか、でも有り得ないよ。ごく普通の女の子だよ。で、何かわかった?厨房見て?」
優が答える。
『シャー』
ゆきの一括で、小鬼どもは霧散し跡形もなくなる。と、同時に腐臭も消える。
何が起こったか分からない川辺は、とにかく臭いが消えた事を喜ぶ。
「いゃーさすが二代目。来るだけで一つ解決や。まっまっ、座ってお茶でも飲んでってや。」
優も何があったか、知ってか、知らずか促されるまま、テーブルに付く。
が、今の一瞬の出来事をホールから、鬼の形相で見ていた人物がいた。麗子である。が、それも一瞬。笑顔を浮かべ優に熱いほうじ茶を出す。
「どうぞ。」
そして、優の肩口に視線を移すと、何事か呟く。
「どうしました?」
「あっ、いえ何でも無いです。」
立ち去る麗子を目でおいながら、目の前に腰掛けた川辺に問う。
「あの子、新しく雇ったバイトさんですよね。」
「おっ、二代目。もう目付けたか?良い子だろ?あの子目当ての客も増えたんだよ。」
「そうですか。おかしな現象ってあの子が来てからではないですか?」
「えっ、そう言えばそうかな?まさか、でも有り得ないよ。ごく普通の女の子だよ。で、何かわかった?厨房見て?」
優が答える。