お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
慰める言葉すらかけることができない。
「咲・・・」
ただ、咲の名前を呼び、手を握り、流れる涙を拭う。
それしかできない。

慰めの言葉などなんの意味も今は持たないと、玲は察している。

しばらくして、咲のバイタルをチェックしているモニターのアラームが鳴り、医師と看護師が病室に駆けつけた。

泣いている咲の血中の酸素量が減ってしまったらしく、酸素マスクからの酸素の量を増やし処置を受けた。

その間も咲は泣き続けている。
か細い手は小刻みに震えている。

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