お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
本当は余裕なんてないくせに。
本当は自分が壊れてしまいそうなほど苦しいはずなのに。
痛いはずなのに。

我慢して耐えようとする咲を玲はすべてを包み込むように抱きしめる。

抱きしめて背中をそっとさする。

そばにいる。

ついている。


ひとりじゃない。

もう二度と離れない。

そばにいる。

そう繰り返す玲の心の言葉が咲には聞こえていた。
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