お嬢様の恋 ~秘書兼護衛係はお嬢様への一途な想いを隠せない~
「どうした?」
目を覚ました咲に気づいた玲がすぐに仕事をする手をとめて先に近づく。

咲のベッドに一緒に横になり咲の髪を撫でて抱き寄せる。

「平気か?怖い夢でもみた?」
悔しいけれど・・・


玲という存在にどれだけ救われて支えられているか・・・


咲は玲の胸に顔を埋めながら、目を閉じる。


この胸の中だけは、悲惨な光景を思い出さずに安心して眠れた。
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