俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


人生で初めて、
男性の魅力沼に
ハマってしまった私。


「りょ…亮くんの気持ちを
 理解してくれて……
 ありがとうございました……」


弾けそうな恋心を
双子の姉になりきることで
誤魔化した。



「これからはもっと
 母親代わりとして
 子育てを頑張り……」

「頑張らなくていい」

「……えっ?」

「理想の母親像に毒されんな。
 璃奈は、今のままでいいよ」

「でも……
 私じゃ母親として役不足で……」

「亮も優も
 すっげー優しい奴に育ってるよ。
 毎週一緒に、サッカーやってんだぜ。
 見てればわかる」

「でも今日だって……
 大地君のお母さんに
 ボールをぶつけちゃって……」

「友達を叩くとか、小2の男子なら
 よくあることだろ?
 俺だってガキの頃は、
 しょっちゅう雨璃を叩いて
 親に怒られてたわ」

「……」

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