俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


「璃奈が、一人で抱え込む
 タイプなのはわかった。
 亮と優の幸せを
 真剣に考えていることもな」

「それは姉ですから……」

「でもな。
 どんなにオマエが
 一人であがいても、
 どうしようもならないことは
 いくらでもあるんだよ」


それは
わかっているけど……


「それに亮も優も男なんだから、
 女にはわかんないことだって、
 これから山ほど出てくるわな」


確かに。

思春期男子の心と体のことなんて、
私の手に負えそうもない。


「だから俺がこれから、
 亮と優の
 兄代わりをやってやる」


えっ?

「兄代わり?」

「オマエと一緒に、
 あいつらを
 育ててやるって言ってんの」

「……でも」

「一時的なものじゃないぜ。
 この先ずっとだからな」

「でもでも……
 なんか申し訳ないし……」

「亮と優が引きこもりになっても、
 グレて暴走族の総長まで昇りつめて
 手が付けられなくなっても、
 俺が何とかしてやるから」

「……」

「璃奈。
 オマエは遠慮なく
 俺に寄りかかっていろ。
 家族にでも何でも
 俺がなってやるから」


< 118 / 332 >

この作品をシェア

pagetop