俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


「なんて言ったのか。
 教えてくれても
 いいじゃないですか」

「教えない」

「なんでですか?」

「どうせ今言っても
 俺の心臓にナイフがぶっ刺さる
 くらいエグイ返事しか、
 もらえそうにないからな。
 しかも、100点満点の
 ニコやか笑顔で。地獄かよ」


わけのわからない
言葉の羅列に、
私の頭が傾いてしまう。



「璃奈の頭ん中
 どんだけのハテナで
 埋め尽くされてるわけ?」

「だって桜牙コーチが
 よくわからないことを
 言うから……」

「オマエが今抱えている
 そのハテナ。
 この先、俺がずっと一緒にいて
 一個ずつ消していってやるよ」


んん? 

んんんんん?

< 125 / 332 >

この作品をシェア

pagetop