俺の気持ちに気づけよ、バーカ!
「なんて言ったのか。
教えてくれても
いいじゃないですか」
「教えない」
「なんでですか?」
「どうせ今言っても
俺の心臓にナイフがぶっ刺さる
くらいエグイ返事しか、
もらえそうにないからな。
しかも、100点満点の
ニコやか笑顔で。地獄かよ」
わけのわからない
言葉の羅列に、
私の頭が傾いてしまう。
「璃奈の頭ん中
どんだけのハテナで
埋め尽くされてるわけ?」
「だって桜牙コーチが
よくわからないことを
言うから……」
「オマエが今抱えている
そのハテナ。
この先、俺がずっと一緒にいて
一個ずつ消していってやるよ」
んん?
んんんんん?