俺の気持ちに気づけよ、バーカ!

「俺は、オマエの兄には
 ならないから」


それって……


「璃奈の兄なんてポジションは、
 絶対に嫌だからさ」


亮くんと優くんの
面倒は見るけど、
ド天然な私までは
勘弁ってことですよね?

わかっていますよ。

私も桜牙コーチに
迷惑をかけないようにって
思ってますし。

でも……

面と向かって言われると
メンタルが落ちるなぁ。



「でも、璃奈の家族には
 なってやるから。絶対に」


……ん?



「今の俺の言葉。
 オマエが男に惚れそうになった時、
 絶対に思い出せよな!」


「ええ…っ…と……」


「わかったな、璃奈」

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