俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


『亮と優の面倒を
 俺が見てやる!』


3年前の宣言を
律儀に守り続けてくれている
桜ちゃん。


迷惑じゃないのかな?

私の家に泊まりに来るのも
実は嫌なんじゃないのかな?

心配になることも多々。


でも……

桜ちゃんと過ごす週末が
幸せ過ぎて

「うちらの面倒は、もういいよ」

なんて、言えない自分がいる。



こたつに足を突っ込んだまま
私は柱時計をチラリ。

時間を確認して
亮くんに唇を尖らせた。

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