俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


後ろから抱きしめる
桜ちゃんの腕に
さらに力が込められた。

私も大好き!っていう感情が
伝わるように

桜ちゃんの腕に
頬をすりあてる。


「早く……
 本物の家族になって欲しいな……
 桜ちゃんに……」


「俺と……
 本物の……家族……?」


「桜ちゃんは……イヤ?」



あれ?

桜ちゃんが黙り込んじゃった。


ボケボケしていて
自分の欲望を
もらしてしまったけど……

ひゃっ。
ちょっと。
何言っちゃったの、私。


クリアになった脳で
思い返してみたけど

『桜ちゃんに本物の家族に
 なって欲しい』なんて

逆プロポーズしちゃったも
同然だよ!


あわわわ……

私たち
付き合ってまだ4か月だよ。

桜ちゃん
絶対にドン引きしてる。

結婚を焦らす女は嫌われるって
カフェに置いてある雑誌に
書いてあったのにぃぃぃぃ。


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