俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


「あの……桜ちゃん…」と

ひ弱な声を吐き出したのに


「ねぇちゃん、
 なんで起こして
 くれないわけ?」

「朝ごはん食べる時間
 あんまりないよぉ」


バタバタと
キッチンに駆けこんできた

パジャマ姿の
亮くんと優くんの声に
かき消されてしまった。


「コーチもおはよう」

「俺たちの声が
 聞こえてないとか?
 ねぇ、コーチってば!!」


亮くんに腕を揺らされ、
ハッと我に返った桜ちゃんは


「良いところに来た。
 オマエらさ
 結婚式用のスーツって
 持ってる?」

と、亮くん達に
意味不明な質問を。


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