俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


「はい、処刑決定!」

「えっ?
 今のじゃダメだった?」

「子供たちとサッカーしながら、
 すっげー痛い罰ゲーム、
 何にしようか考えとくわ」

「待って、待って」

「腕、掴むな」

「ごめん。……つい」



はぁぁぁ?

俺の腕から、手を離すなよ。


天邪鬼なんだからさ、俺。

腕をつかむなってことは、
もっと俺にひっついてろ!
って、ことなんだよ。



「桜ちゃんて響き、大好きだよ。
 でも……
 それだけじゃ……なくて……」

「じゃあ、なに?」

「桜ちゃんって呼ぶのは、
 私だけでしょ?」

「他の奴は、
 俺が気やすく呼ぶなって言えば、
 聞いてくれるからな」

「なんか……嬉しいの……」

「は?」

「桜ちゃんって呼ぶとね……
 私だけが桜ちゃんの特別って……
 勘違いできちゃうから……」


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