俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


「お…おお……桜ちゃん?」

「俺のマフラーは
 いらないってこと?」

「いらないっていうか……」

「不快な俺の匂いがするとか、
 文句でも言いたいわけ?」

「ちちち……、違うよ。
 桜ちゃんの匂い、私好きだよ。
 でも、
 マフラーを返さなきゃと思って」

「なんで?」

「なんでって。
 だって桜ちゃん、
 夕方までずっと外にいるでしょ?」

「ああ」

「グラウンドって、
 冷たい風がビュービューだし」

「だから?」

「私はすぐに
 お家の中に入っちゃうし。
 バイト中は、カフェの中が
 あったかいからいいけど……」

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