俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


でもね
中3の時の私も
ちゃんとわかっていたよ。

桜ちゃんは、
私に全く興味がないって。

そりゃ、
桜ちゃんの態度を見れば
わかっちゃうもん。


「おはようございます。
 今日も弟達を
 よろしくお願いします」

私が頭を下げても

「ああ~」

返事は、その一言だけ。

目を合わせることもなく、
だるそうな顔で
走り去ってしまう。


避けられているというか、
嫌われているというか。

悲しい現実の中にいた、あの頃の私。

何度、苦い胃液を
喉の奥に押し戻したことか。

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