俺の気持ちに気づけよ、バーカ!
現実逃避なんて
していちゃダメだ。
私の弟が大地君ママに
ボールをぶつけたのは事実。
私は亮くんのお母さん代わり
なんだから、
叱るところはちゃんと叱らなきゃ。
金縛りから解けたように
一気に脳がフル回転を始め、
私は亮くんの両腕を掴んだ。
「亮くん。
なんでボールを
ぶつけたりしたの?」
「うっせ~な!!」
怒りが噴火したような亮くんに
手を振り払われ
『とりあえず、母親代わりとして
きちんと謝らなきゃ!』
今度はしゃがみ込んだままの
大地君ママの前に。
「大地君ママ、
本当にごめんなさい。
ほら、亮くんも謝って」
「絶対に嫌だ」
「亮くん!」
「俺は謝んねぇし」
「ボールをぶつけたのは
亮くんでしょ!」
「絶対絶対絶対、
地球がぶっ壊れても
謝んねぇからな!!」
怒鳴り声と共に、
足元のボールを思いっきり
蹴りとばした亮くん。
これには
大地君ママが大激怒。
「なんて子なの!
悪いことをして
なんで謝れないの!」と
声を張り上げている。
もちろん
この二人も黙ってはいない。
大地くんママに応戦するように、
2人のボスママが
私に詰めよって来た。