俺の気持ちに気づけよ、バーカ!
「亮の姉ちゃんは、すごいよな」
「……」
「中3なのに、やんちゃな
ガキ2人の面倒見てさ。
俺なら『普通の中学生みたいに
自分のことだけに
時間を使わせろ!』って、
キレてるわ。100%な」
「俺も……
そうなると思う……
中学生になったら……」
「アハハ。
亮も俺みたいな俺様オラオラ系に
進化するつもりかよ?
生き辛れぇぞ。
やめとけ、やめとけ」
「俺……
コーチみたいになりたいもん……」
「そいつはサンキュー。
って、俺の挫折人生なんて
オマエに歩んで欲しくねぇけど」
「コーチはカッコよくて……
サッカーがうまくて……」
「でも中3の時。
まぁ、去年の今頃だな?
俺はプロチームの
高校生入団テストに落ちたんだよ」
「……えっ?」
顔を上げた亮君の瞳は、
困惑色に染まっている。