俺の気持ちに気づけよ、バーカ!


そして彼はボスママたちの前で
仁王立ちすると

人を見下したような表情で
呆れ声を放った。


「へえ~。
 最近の母親って
 そうやって弱い奴をイジメるんだ」

「桜牙、言い方!」


監督の焦り声が続く。

でも
桜牙コーチは完全無視。


「自分の子供がイジメられただの
 騒ぐくせにさ、
 自分がやってることもイジメだって、
 なんで気づかないかねぇ?」

「だから桜牙、言い方!」

「大人なのに、小学生をイジメて。
 女子中学生をイジメて。
 ほんと悪質だわ」

「わっ……
 私達はイジメんなて……」

「そうよ。亮君たちの
 将来を本気で心配してるからこそ、
 子育ての先輩として
 アドバイスをしただけで……」

「中学生をとり囲んで。
 嫌みワードたっぷり浴びせて。
 さっきのあれが
 子育てのアドバイス?」

「……」

「俺には
 高校にはびこるイジメより
 たちが悪いって思ったけどな」

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