【コミカライズ】騎士様と合コンして狙い撃ちしたら、まさかの恋仲になれちゃいました。もう離れたくないと縋るので可愛すぎてしんどい。
 彼から見ればとっても間抜けな顔になっていると思う。家を買うと簡単に言っても、家を買うって大きな決断だ。大金持ちでなければ、一回か二回買う機会があれば良いくらいの。

「うん。だって、俺とちょっとでも、離れたらこうなるから。もう、どうしようもない仕事以外は出来るだけ、離さなければ良いのかなと思った。エレノアの荷物も、また後で取りに行こう」

 シャーロックは歩き出して、何も言えなくなってしまっている私と一緒にさっと馬車に乗った。

 座席に座り当たり前のように彼の膝の上に載せられた、結婚式用の大仰な白いドレスを着ている私。一時間前までの、私に教えてあげたい。この後、どんでん返しが待ってるよって、自分の未来に絶望して泣いているあの子に。

「あの……シャーロック。ちょっと待って。私、なんかちょっと追いつけない。まだ夢の中に居るみたいで」

 シャーロックは柔らかな白い布で私の涙や鼻水を、優しく拭いてくれた。涙は良いけど拭くくらい出ていた鼻水は、仕方ないけどとっても恥ずかしい。

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