【コミカライズ】騎士様と合コンして狙い撃ちしたら、まさかの恋仲になれちゃいました。もう離れたくないと縋るので可愛すぎてしんどい。
「うん! 付き合っているから、こういう場も一緒に行く事もあると思うし……その時は、シャーロックの色のドレス着たいな……」

 お酒もちょっと入って気が大きくなっている私は、上目遣いで背の高い彼の秀麗な顔を見上げつつおねだりをした。

 私たちの国イルドギァでは、彼の色のドレスを身に纏うということは「私は彼の物ですよ」の証。ちなみに私はその話を子どもの頃に聞いてから、ずーっと憧れていた行為ではある。

 パッと一目で、恋人との関係を主張出来るとか。本当に最高すぎて。

 絶対にやりたい。

「もちろん。何着でも俺の色のドレスや、宝石を買ってあげる。俺の色っていうと、銀か灰色になるね。エレノアの夕日みたいな赤色の髪と、可愛い飴色の目に合う色で良かった。生まれて初めて、この色で良かったと思えたな」

 シャーロックはどこか複雑そうな表情でしみじみとそう言ったから、私は少しだけ戸惑った。

 レオポルトくんから聞いた代々騎士団長の家系である彼のグリフィス家のこと……何を成し遂げてもすべて当たり前だとみなされていたという話を総合すると、彼は……グリフィスの家が余り好きではなさそう。

「……シャーロック?」

「いや。ごめん。なんでもない。せっかくだから、甲板に行こう。さっき、先輩から今日は星空が綺麗って聞いたんだ」

 そう言って、シャーロックは大きな手で私の手を包むように握り、甲板へと出る階段の方へと向かった。
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