【コミカライズ】騎士様と合コンして狙い撃ちしたら、まさかの恋仲になれちゃいました。もう離れたくないと縋るので可愛すぎてしんどい。
 キスを続けている間に、私のバスローブの合わせの部分を割って大きな手が入り込んで来た。彼の職業を物語る固い手のひらで、まるで壊れそうな繊細なものに触れるようにして、弱い力で胸を揉み始めた。

 焦ったいくらいゆっくりと、あくまで優しく。

 とろけてしまうそうなキスを続けつつ、なんだかそれを不満を感じてしまったのは許して欲しい。

 お互いに初めてだから勝手が分からないので、こういう時に「もっと強い力でして」と言って良いものなのか……わからない。

 しんとした部屋の中で、重ね合った唇同士が奏でる水音と微かな衣擦れの音。

 上手く呼吸ができないからだんだんと息が苦しくなってきて、ふわふわとした意識の中で、やっぱりこれはちゃんと言うべきだと思った私は思い切って彼の体を押した。

「っ……エレノア?」

「はっ……はあっ……あっ……あのね。もっと……胸を揉むの、強くして欲しい。優し過ぎて、物足りないの」

 息を荒らげた私がそう言うと、シャーロックは一瞬だけ物凄くショックを受けたような表情になった。けれど、すぐに気を取り直して真面目な顔になって言った。

「ごめん……もしエレノアがそう思ったのなら、ちゃんと言って欲しい。すぐには……完璧には無理かもしれないけど、頑張るから」
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