私は今日も、虚構(キミ)に叶わぬ恋をする。
「……え?」

「深月さんの小説は、短編も長編も烈華くんへの愛に溢れてて!

かといって甘々なだけじゃなくて、泣ける場面や笑える台詞も沢山あって!

あと、あと、毎週書かれる『エレアル』最新話の感想も細かくて、めっちゃ萌えが伝わってきて……!

私、深月さんのサイトを見るのが、この5年間、毎日の楽しみだったんです!!」


「……真昼ちゃん」


顔を上げると、真剣な顔の真昼ちゃんと目があった。


「だから、深月さんがもし、小説や『エレアル』好きなことを恥ずかしいとか思ってるとしたら、全然そんなことないって、私は否定したいんです!

深月さんより烈華くんへの愛に溢れた人を、私は知りません!

深月さんも、深月さんが書く小説も……とっても素敵です!」


力強い言葉に、胸が熱くなった。
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