優しくない同期の甘いささやき
私は腕時計で時間を確認した。もうすぐ20時になる。まだ遅い時間ではないが、ここから熊野の家に移動すると、滞在時間は一時間くらいになりそうだ。
あまりゆっくりする時間はない。
明日は休みだから、明日会うのでもいいかもと思った。
「ねえ、明日会う?」
「美緒、俺の話を聞いてたか?」
「もちろん聞いていたよ?」
「帰したくないと言ったよな?」
私はサラダに入っているレタスを食べようとして、固まった。レタスは器の中に落ちる。
熊野は不満げな顔で私を見ていた。
帰したくない……確かに言われた。でも、私は帰ろうとするどころか、行くのをやめようと考えた。
「これから来てほしいの?」
「そうだよ。何でやめるって、言うのさ? 来いよ」
「明日改めて、会うのでもいいかなと思ったんだけど」
「このまま明日まで一緒にいたいとは、思わないのか?」
私は落としたレタスに視線を動かして、考えた。
このまま朝まで一緒に?
一緒に何をする?
テレビを見るとか、ゲームをするとかではないだろう。
交際している男女がすることといえば……。
あまりゆっくりする時間はない。
明日は休みだから、明日会うのでもいいかもと思った。
「ねえ、明日会う?」
「美緒、俺の話を聞いてたか?」
「もちろん聞いていたよ?」
「帰したくないと言ったよな?」
私はサラダに入っているレタスを食べようとして、固まった。レタスは器の中に落ちる。
熊野は不満げな顔で私を見ていた。
帰したくない……確かに言われた。でも、私は帰ろうとするどころか、行くのをやめようと考えた。
「これから来てほしいの?」
「そうだよ。何でやめるって、言うのさ? 来いよ」
「明日改めて、会うのでもいいかなと思ったんだけど」
「このまま明日まで一緒にいたいとは、思わないのか?」
私は落としたレタスに視線を動かして、考えた。
このまま朝まで一緒に?
一緒に何をする?
テレビを見るとか、ゲームをするとかではないだろう。
交際している男女がすることといえば……。