8度目の人生、嫌われていたはずの王太子殿下の溺愛ルートにはまりました~お飾り側妃なのでどうぞお構いなく~2
その当時は侍女の数を増やし、乳母も雇ったが、子供たちが大きくなってきた今は、ポリーとシンディのふたりに絞っている。シンディは乳母をしていたエリンの妹で、きれい好きで掃除が得意だ。
もっと多くの侍女を使えばいいのにと、オスニエルの母であるイザベラには言われたが、あまり大人数になると秘密を守りにくくなる。最悪ばれても口をつぐんでくれそうな人材しか、そばには置きたくないのだ。
今のところ、家族とポリー以外には、ドルフの正体は知られていない。侍女たちには、ブライト王国出身のフィオナには不思議な力があると伝えてあるため、多少おかしなことが起こっても、フィオナの力のせいだと思ってくれているようだ。
ドルフとリーチェも、フィオナには協力的だった。子供を背中に括り付け空を飛んであやしたり、時には強硬に魔力を使って眠らせたりと、人智を超えた力を使って子育てに協力してくれたのである。
おかげで、双子はすくすくと、ここまで大きな病気もなく育った。手元で成長をじっくり見ることができて、フィオナはみんなに感謝している。
そんなことを思い返しながら、子供たちに視線を向けると、オリバーはすっかりドルフの背中で眠りこけていた。アイラはまだ目を開けているが、リーフェのふわふわの毛が気持ちいいらしく、目をとろけさせている。
「子供を寝かすのは、あいつらが一番上手だな」
『偉大な聖獣を子守代わりに使うのはお前たちくらいだぞ』
ドルフが憤慨してつぶやく。その割には、オリバーを落とそうとはしないのだからなんだかんだと面倒見はいいのだろう。
『そうだよ。私だって、重たいのを我慢しているんだからね。感謝してよ』
自由なリーフェにまで非難されて、オスニエルは「わかってるよ。ありがたいと思っている」とやや義務的に返事をした。
「ところで、オリバーとアイラはどうだ? 力を暴発したりはしていないか?」
「ええ。生まれてからは逆におとなしいですね」
お腹にいるときにリーフェの加護を得てしまった双子は、生まれる前は様々な騒動を起こした。
もっと多くの侍女を使えばいいのにと、オスニエルの母であるイザベラには言われたが、あまり大人数になると秘密を守りにくくなる。最悪ばれても口をつぐんでくれそうな人材しか、そばには置きたくないのだ。
今のところ、家族とポリー以外には、ドルフの正体は知られていない。侍女たちには、ブライト王国出身のフィオナには不思議な力があると伝えてあるため、多少おかしなことが起こっても、フィオナの力のせいだと思ってくれているようだ。
ドルフとリーチェも、フィオナには協力的だった。子供を背中に括り付け空を飛んであやしたり、時には強硬に魔力を使って眠らせたりと、人智を超えた力を使って子育てに協力してくれたのである。
おかげで、双子はすくすくと、ここまで大きな病気もなく育った。手元で成長をじっくり見ることができて、フィオナはみんなに感謝している。
そんなことを思い返しながら、子供たちに視線を向けると、オリバーはすっかりドルフの背中で眠りこけていた。アイラはまだ目を開けているが、リーフェのふわふわの毛が気持ちいいらしく、目をとろけさせている。
「子供を寝かすのは、あいつらが一番上手だな」
『偉大な聖獣を子守代わりに使うのはお前たちくらいだぞ』
ドルフが憤慨してつぶやく。その割には、オリバーを落とそうとはしないのだからなんだかんだと面倒見はいいのだろう。
『そうだよ。私だって、重たいのを我慢しているんだからね。感謝してよ』
自由なリーフェにまで非難されて、オスニエルは「わかってるよ。ありがたいと思っている」とやや義務的に返事をした。
「ところで、オリバーとアイラはどうだ? 力を暴発したりはしていないか?」
「ええ。生まれてからは逆におとなしいですね」
お腹にいるときにリーフェの加護を得てしまった双子は、生まれる前は様々な騒動を起こした。