御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
「菫に手を出すわけにはいかないって、ずっと自分に言い聞かせてたからな。いざ想いが通じても、抱いても、離れた瞬間から不安との戦いだ。菫と婚約者の結婚式の招待状を受け取る夢を見て夜中に飛び起きたり。情けないよな」
菫の頭にぽんと手を添え、黎は居心地が悪そうに顔を背ける。
菫は即座に黎の顔を追いかけ視線を合わせると、何度も強く顔を横に振った。
「情けなくない。それどころかうれしい」
「いや、いいんだ。今のは忘れろ」
愚痴めいた言葉を吐いた自分を悔むような声。
黎はしくじったとばかりに首を手でさすっている。
菫はなかなか目を合わせようとしない黎を見上げ、口元が緩むのを抑えらない。
菫も黎と同じ気持ちなのだ。
会えずにいたこの一週間、菫も朝目が覚めるたび不安だった。
黎に好きだと言われたのは夢で、別れた恋人とよりを戻して結婚すると今日にでも告げられるのではないかと怯え、そのたびスマホに残る大量の黎とのメッセージのやり取りを見直し「大丈夫。夢じゃない」と不安な気持ちを押しやっていたのだ。
「黎君が、大好き」
菫は黎の腕を両手で抱きしめ、こてんと額を乗せた。
菫の頭にぽんと手を添え、黎は居心地が悪そうに顔を背ける。
菫は即座に黎の顔を追いかけ視線を合わせると、何度も強く顔を横に振った。
「情けなくない。それどころかうれしい」
「いや、いいんだ。今のは忘れろ」
愚痴めいた言葉を吐いた自分を悔むような声。
黎はしくじったとばかりに首を手でさすっている。
菫はなかなか目を合わせようとしない黎を見上げ、口元が緩むのを抑えらない。
菫も黎と同じ気持ちなのだ。
会えずにいたこの一週間、菫も朝目が覚めるたび不安だった。
黎に好きだと言われたのは夢で、別れた恋人とよりを戻して結婚すると今日にでも告げられるのではないかと怯え、そのたびスマホに残る大量の黎とのメッセージのやり取りを見直し「大丈夫。夢じゃない」と不安な気持ちを押しやっていたのだ。
「黎君が、大好き」
菫は黎の腕を両手で抱きしめ、こてんと額を乗せた。