御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
黎はつい数時間前に自らの手で菫に着せたシルクのパジャマとインナーを、菫の身体から取り去った。

そしてなにも身につけず力なく向かい合う菫を、愛しげに眺める。

「綺麗だ」

はあはあと荒い呼吸と同時に上下する菫の身体を、息ひとつあがっていない黎の指先がつつっと刺激する。

その動きに沿って、菫の肌がひりりと腫れたような熱を持つ。

やけどに似た痛みだと、息継ぎの合間に菫はぼんやり考える。

いつの間にか菫の身体はソファに押し倒され、ブランケットはどこかに消えている。
黎は素早く菫の身体にまたがり着ていたシャツを脱ぎ捨てた。

細身なのにバランスよく筋肉がついた身体はいつ見ても美しい。菫は眠る前に落ち着いたはずの欲が、身体の奥で再び動き出したのを感じた。

「黎君」

キスだけですでに呼吸は荒く黎に伸ばした手は震えている。

早く続きをと、視線でねだる自分をはしたなく思うが、この一カ月の間に黎から与えられた歓びが、菫の中に隠れていた女性としてのスイッチを全開にした。

初めて抱かれた日の感動や幸せな感覚はそのまま残し、黎は更なる愛情と歓びをそこに重ね置いていく。

「はあっ」

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