御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
菫が中心となり部署一丸となって作った作品集には、実際に折り紙を使って作品を制作している過程をまとめた動画ディスクもついていて、かなりいい仕上がりになっている。

「まさかこんな展開になるとは思ってなかったんですけど、うれしいです。私の作品が本になるなんて、夢のようです」

「いやいや、これだけ話題になってるんだから当然の展開だよ。御園さんの作品が素晴らしいって認められたようなものだし、これからの励みにもなるね」

菫は深くうなずいた。

「そうなんです。ようやく自分の仕事はこれですって言えるものができて、すごく励みになります。ホームページで紹介したい作品はまだまだあるのでこれからも頑張ります」

「僕も混ぜてくださいよー」

それまで向かいの席で飲んでいた男性がふたりの話に割って入ってきた。

「折り紙や千代紙って、正直興味なかったんですけど、今日の作品を見て考えを改めましたー。御園さん、すごいですね」

野島のアシスタントの塩田が赤い顔でにこにこ笑っている。

彼とは今回の撮影で初めて顔を合わせたにもかかわらず、度々親しげに声をかけられ戸惑っている。

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