御曹司の激愛に身を委ねたら、愛し子を授かりました~愛を知らない彼女の婚前懐妊~
「結局幼稚園教諭の資格が取れる大学に合格できなくて、あきらめたんです。でも妹が資格を取って両親の幼稚園で先生として働いているので将来は彼女が引き継ぐと思います。だから私が地元に帰る必要はないんです」
「だったらご両親は御園さんが家を出てさびしいだろうね。それに御園さんも幼稚園の先生を目指していたのなら残念だったね」
気まずげな菫の声になにかを感じ取ったのか、野島が明るく声をかけた。
「いえ、大丈夫です。幼稚園の先生にさせたかったのは母親で、私はそれほどでも……」
首を横に振って否定する菫に、野島は言葉を続ける。
「だけどそのおかげで今こうして富川製紙で活躍してるんだから、結果オーライだな」
「結果オーライ……」
野島のなにげない言葉に、菫は小さく反応した。
「そう。なにがきっかけで人生どう転がるかわかんないからな。俺だって親父が会社の忘年会で一眼レフを当ててこなけりゃカメラに興味なんて持たなかっただろうし。人生って本当、面白いよな」
「あ……はい。そうですね。たしかに」
菫は大学で予想外の学部に入学したもののそれが吉と出た自分の人生を重ねながら、大きくうなずいた。
「だったらご両親は御園さんが家を出てさびしいだろうね。それに御園さんも幼稚園の先生を目指していたのなら残念だったね」
気まずげな菫の声になにかを感じ取ったのか、野島が明るく声をかけた。
「いえ、大丈夫です。幼稚園の先生にさせたかったのは母親で、私はそれほどでも……」
首を横に振って否定する菫に、野島は言葉を続ける。
「だけどそのおかげで今こうして富川製紙で活躍してるんだから、結果オーライだな」
「結果オーライ……」
野島のなにげない言葉に、菫は小さく反応した。
「そう。なにがきっかけで人生どう転がるかわかんないからな。俺だって親父が会社の忘年会で一眼レフを当ててこなけりゃカメラに興味なんて持たなかっただろうし。人生って本当、面白いよな」
「あ……はい。そうですね。たしかに」
菫は大学で予想外の学部に入学したもののそれが吉と出た自分の人生を重ねながら、大きくうなずいた。