褒めて愛して支配して
「"Say"」
ひゅっ、と喉に空気が通り過ぎた。涎の分泌を促されながら、上手く使わせてもらえない舌でどうにか喋ろうとする俺の口の端から液が垂れる。それを拭うこともできず流しっぱなしのまま、呂律の回らない声で柏木のコマンドの方が好きだと伝えれば、彼は自身の唇を真っ赤な舌でちろりと舐めた。
瞳を濡らし、吐息を漏らし、胸を高鳴らせ、柏木の指を食む。伏せからお座りに変わった体勢で、俺は指を咥えたまま柏木を見つめた。すると、柏木は徐に俺の口から指を抜き、唾液でてらてらと滑っているそれを凝視して。妖しげに嗤いながら挑発するように、その指の根本から爪にかけて舌を這わせた。あ、と思わず見惚れてしまうほど、その憂いを帯びた眼差しと長い指を這う舌は、魅惑的で妖艶だった。
指を舐めた柏木が、面白そうに俺を見下げる。次第に荒くなっていく呼吸。自然と震え出す体。は、は、と熱い息が空気を揺らし、一度垂れた涎の道を再び通るように、飲み込めないぬめぬめとしたそれが俺の顔を汚した。
自分が今、どんな情けない顔を柏木に晒しているのか、分かっているのに。"Look"と言われてしまえば、顔を隠したくても隠せず、逸らしたくても逸らせなかった。
ひゅっ、と喉に空気が通り過ぎた。涎の分泌を促されながら、上手く使わせてもらえない舌でどうにか喋ろうとする俺の口の端から液が垂れる。それを拭うこともできず流しっぱなしのまま、呂律の回らない声で柏木のコマンドの方が好きだと伝えれば、彼は自身の唇を真っ赤な舌でちろりと舐めた。
瞳を濡らし、吐息を漏らし、胸を高鳴らせ、柏木の指を食む。伏せからお座りに変わった体勢で、俺は指を咥えたまま柏木を見つめた。すると、柏木は徐に俺の口から指を抜き、唾液でてらてらと滑っているそれを凝視して。妖しげに嗤いながら挑発するように、その指の根本から爪にかけて舌を這わせた。あ、と思わず見惚れてしまうほど、その憂いを帯びた眼差しと長い指を這う舌は、魅惑的で妖艶だった。
指を舐めた柏木が、面白そうに俺を見下げる。次第に荒くなっていく呼吸。自然と震え出す体。は、は、と熱い息が空気を揺らし、一度垂れた涎の道を再び通るように、飲み込めないぬめぬめとしたそれが俺の顔を汚した。
自分が今、どんな情けない顔を柏木に晒しているのか、分かっているのに。"Look"と言われてしまえば、顔を隠したくても隠せず、逸らしたくても逸らせなかった。