クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い
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寝ろとは言ったけれども、それは夜更かしするなの意味であって、今後の話であって、いまここで寝ろの意味ではなかったのだが! って感じですね、軽く口調が迷子になってる。
「あの、白井くん?」
やすらかな寝息。だめだこれ、寝てる。起きないと思う。
「仁乃。起きない?」
「だめそう」
「あれだな、キスで起こすしかないな」
「なんで? いやすぎる。姫に王子がするからいいんでしょうよ」
「白井姫?」
長い睫毛をはじめとした、整った顔をじっと見つめてみる。