クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い



「とにかく! わたしたちだって彼と話したいのに、独り占めなんてずるいよ」

「独り占めする気はないから、なんだったらあげたいくらいなんだけど……でも、うん。自分から話しかける勇気もないひとたちに、好き勝手言われ続けてあげる優しさはないかな」

「…………っ、だって」



あ。声、震えてる。怒りに任せてわざと挑発するような言い方をしてしまったとはいえ、さすがにやりすぎたかも。



泣いてる? うっ、泣かせてしまったかもしれない。



どうしよう。訂正する……にしたって、さすがにいまさらすぎる?



「だって、白井様ですよ!? わたしたちが話しかけたら汚してしまうでしょう!」

「……え?」



白井様。ていうか口調、えっ?



何人もの女子から潤んだようなまんまるの瞳に見つめられて、わたしがわるいのか、と頷く。


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