クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い



「さ、行きましょうか」

「もうだいぶ体力の消費が……」

「まだ外履きに履き替えただけですよ」

「嘘だ」

「ほんとですよ。……あれ、今日はローファーじゃないんですね」

「……ああ、今日は体育が……、──どうして把握してるんですか? 外で会ったことってありましたっけ」

「会話しなければ視界に入らないってわけではないですよね?」

「まってください、それって、視界にたまたま入ったんじゃなくて観察──」

「行きましょう。ね?」



ひえ、圧。やっぱりわたし、ラーメンはあっさりが好きなんですよねえ、白井くん。



「宮坂さん、意外と1歩がちいさいんですね」

「……悪口ですか?」

「いえ。悪口言われたと思って不機嫌と落ち込みをまぜこぜにしたみたいな表情してるの、めちゃめちゃいいですね」

「……、っ……」



なんていうんだろう、いまいろんなことが脳裏によぎりすぎて1周以上まわったとおもう。ていうか一瞬宇宙が見えた、すごい、なんだこれ。キラッキラしてて目がちかちかしてる。


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