クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い
「そういうことで、俺がからだを張って守るとしても、横にいられない以上前でも後ろでも危ないことになる可能性はあるじゃないですか。それなら手すりを掴んでもらったほうがいいかなって。手すりと、前か後ろのどちらかに俺がいれば。ね?」
「そうですね……、いや、そうではないですね。納得しかけました、やめてくださいよ。そうやってほだしにくるの……」
「ほだされてくれたら褒めまわすのに」
「まわさないでください」
なんで一緒にいる前提なんだ、ほんとに。
「俺に前も後ろも横も全方位守れるようなちからがあったら──、椅子の役割とか、机の代わりとか、なんでもなれたら……だから、俺がわる」
「白井くんといると倫理観と道徳心がゆがみそうでいやなんで、口をつぐめ、って感じですね」
「俺なしじゃ生きられなくなってください」
「シンプルにいやです」