クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い



結構いいと思ったんですけど、なんて白井くんはわらう。どこがよかったんだろう、彼の求めるものはそこにあったのかな。わたしには見つからないんだけどな。



「あれ、なんか……あっ、バレンタインか」



ふたりで街を歩いていると、赤やピンクで彩られた広告がたくさんあって。いまは2月だし……そっか、1年って早いな、バレンタイン。これを見てやっと思い出したってくらい、なんにも思ってなかった。



バレンタイン──もしかして、だけど。



「家庭科の話したときって、これのこと言ってました?」

「すごい、以心伝心ですね。宮坂さんってテレパシー使えるんですか? 俺以外に使わないでくださいね」

「使えないですし使えるとしても白井くんにはいちばん使いたくないですね」

「いちばんいや、っていうのもなんか嬉しいですね」

「黙ってください」


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