クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い
かんじる、と白井くんはまたつぶやいて、目の前に広がるバレンタインの広告をぐるりと見て、
「──あんまりよくわかんないです」
あ、でも、宮坂さんがおかしいと思ってるとか、俺がおかしいって卑屈になったりとか、してるわけでもなくて。
「なんか……、宮坂さんの世界って、正断層のほうが多そうですね」
「……えっ? どういう意味ですか?」
「逆断層はめったに起こってなさそうで、」
「あ、えと、え……? 地学ですか?」
「地学です」
わたしの世界は正断層が多そう──? まってほんとうにどういうこと。
わたし結構、まじめな話をしていたと……、して……なかったのかな、ラーメンについて語り出してしまった。でもだって。