クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い







「何言ってるんですか、送りますよ」

「え? そしたらわたし、どうしたらいいんですか」

「送られてください」

「そうじゃなくて……、送ってもらったあと、わたしも白井くんを近くまで送らないと」

「何言ってるんですか? 送った意味──あ、俺と一緒にいたいって思ってくれてるってことですか? ぜひ。そうしたらもういちど送りますね」



いえちがうんですけど。



「ちがうんですか」

「だって白井くん、夜道に白井くんがひとりで歩いていたら危なくないですか?」

「どうして……」

「だって白井くんですよ」

「どういうことです?」



白井くんは家まで送る、と言ってくれたけれど、わたしとしては白井くんの安全が不安で。



わたしなんかよりも白井くんのほうがよっぽど狙われそうじゃないですか?


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