クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い



「……っあ、家です」

「ここですか?」

「そうです、あの、ちがうことを考えていたらぼーっとしちゃって……あの家です、って、言うのわすれてました」

「何考えてたんですか? 俺のことですか? 嬉しいです」

「白井くんのこと前提なのが怖いとこですけど、まあそうなんですよね」

「えっ!? 嬉しいです、いま何分ですか?」

「記念登録しようとしないでください。詳細としては、恐怖のしずめかたというか」

「なるほど……?」



瞬きを繰り返した白井くんだったけれど、白い壁、屋根は何色ですか? 一軒家、玄関の前に門がついてますね、すごい。声に出しながら観察し始めた。あの、まって。



「覚えようとしてます?」

「はい」

「……なんでですか?」

「家の中の宮坂さんセットを作ろかなって」



どういう……?


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