クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い



「家の外装と、内装と、宮坂さんとを模型で作ろうと思うんです。内装は知らないので、いつかわかったら、って感じになりそう──あっ、俺の家の内装で作ってもめちゃめちゃいいですね」

「よくない、よくないですよ白井くん、ちょっと、まっ」

「早く帰って作業します! 作れたらいいなと思ってこの前バイト帰りに買ったんですけど、こんなに早く使えるなんて」



なんでそんなにキラキラした顔してるんですか、ほんと、わたしがまちがってるのかこの世の中。



「ということで、俺、帰ります。今日はありがとうございました。またあし」

「白井くん!」

「はい白井です。大声、いいですね」



わたしもありがとうって言いたい、とか、明日もよろしくお願いしますって言いたい、とか、あと、バイトのシフト、わかるとこまでだけでも一応聞いとこうかなあみたいなの。とか。



全部思って、その結果全部早口でぶつけてしまった。白井くんは頷きながら聞いてくれて、ゆっくりとひとつひとつ答えてくれて。


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