クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い
「あの、白井くん。ちょっとまっててもらってもいいですか? 渡したいものが」
「……えっ、なんだろ……、嬉しいです、楽しみにしてます」
「楽しみにするようなものじゃないと思うんですけど……」
「宮坂さんからのプレゼントですよ、そりゃあ」
「楽しみにするものじゃないですよ、ほんと。えと、……とってきます」
門を開けて、玄関を開けて、靴を脱ぎながら手袋も外して、部屋にまで階段を駆け上がって、引き出しを開けて。
「仁乃ー? 帰ったの?」
「えと、5分しないくらいで帰ってくる!」
「うん?」
リビングからのお母さんの声に返事をして、また靴を履いて、また玄関を開けて、白井くん。