クールで無口(大嘘)な白井くんは愛が重い



「あの、白井くん。ちょっとまっててもらってもいいですか? 渡したいものが」

「……えっ、なんだろ……、嬉しいです、楽しみにしてます」

「楽しみにするようなものじゃないと思うんですけど……」

「宮坂さんからのプレゼントですよ、そりゃあ」

「楽しみにするものじゃないですよ、ほんと。えと、……とってきます」



門を開けて、玄関を開けて、靴を脱ぎながら手袋も外して、部屋にまで階段を駆け上がって、引き出しを開けて。



「仁乃ー? 帰ったの?」

「えと、5分しないくらいで帰ってくる!」

「うん?」



リビングからのお母さんの声に返事をして、また靴を履いて、また玄関を開けて、白井くん。


< 72 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop