年下イケメンホテル王は甘え上手でいじわるで
「嘘ばっかり!」
私は自分でも驚くほど大きな声を出していた。お酒を飲み過ぎたかもしれない。
「嘘つき、嘘つき!! 社長は表向きはいい顔するけど嘘ばっかりじゃないですか!! ゴウさんは、口は悪いけど嘘はつかないです。私、一緒にいるなら、ゴウさんのほうが楽なんです」
一度口からこぼれた言葉は坂を転がるボールのように止まれなくなっていた。何とも思っていない金城を引き合いに出すのは間違っていると自分でも思ったが、口にした言葉はもう取り消せない。
「・・・分かった。今日は家に帰るよ。おやすみ」
社長が切れ長の目を伏せて、寂しそうな表情で言った。そんな顔をされると私が間違っていたような悪いことをしたような罪悪感でいっぱいになる。社長は私を見ることなくエレベーターに消えていった。
翌朝ホテルのロビーに降りると、ちょうど社長が入り口から入ってきたところだった。私は駆け足で近づき、一礼した。
「昨夜は失礼なことを言って申し訳ございませんでした、今日からまた護衛させていただきます。よろしくお願いいたします」
「ちょっと~、失礼なことってなんですかぁ」
隣にいた永井さんが甘ったるい声で言った。
「永井さん、おはようございます」
「おはよーございまーす」
そして私を一瞥すると
「シンガポール、楽しかったですよぉ、ねっ社長。どうして滝田さんは呼ばなかったんですかぁ?」
と勝ち誇ったような笑みで尋ねてきた。
「永井、俺たちは遊びに行ってたんじゃなくて、仕事に行ってたんだよ」
「えー、滝田さんも連れていけばよかったじゃないですかぁ」
「無理無理。り・・・滝田さんを連れていったら、私が仕事にならないからね」
社長はさらりとそう言って、私にウインクをした。単なるサービストークだということは分かっているのに、私の心はざわめいた。しかし、動揺したのは私だけではなかったらしい。
「し、仕事にならない? ちょっとー、それってどぉいう意味ですかあ?」
声をうわずらせて永井さんが問いかける。
「そのままの意味だよ。ねっ、滝田さん」
昨日私が言ったことをもう忘れてしまったのだろうか。バックにキラキラと星がきらめいているようなスマイルで言う。私が社長の本意を汲み取れず困惑していると、自動ドアが開いて、勢いよく女性が飛び込んできた。
「あーーーらーーーしっ!!」
私は自分でも驚くほど大きな声を出していた。お酒を飲み過ぎたかもしれない。
「嘘つき、嘘つき!! 社長は表向きはいい顔するけど嘘ばっかりじゃないですか!! ゴウさんは、口は悪いけど嘘はつかないです。私、一緒にいるなら、ゴウさんのほうが楽なんです」
一度口からこぼれた言葉は坂を転がるボールのように止まれなくなっていた。何とも思っていない金城を引き合いに出すのは間違っていると自分でも思ったが、口にした言葉はもう取り消せない。
「・・・分かった。今日は家に帰るよ。おやすみ」
社長が切れ長の目を伏せて、寂しそうな表情で言った。そんな顔をされると私が間違っていたような悪いことをしたような罪悪感でいっぱいになる。社長は私を見ることなくエレベーターに消えていった。
翌朝ホテルのロビーに降りると、ちょうど社長が入り口から入ってきたところだった。私は駆け足で近づき、一礼した。
「昨夜は失礼なことを言って申し訳ございませんでした、今日からまた護衛させていただきます。よろしくお願いいたします」
「ちょっと~、失礼なことってなんですかぁ」
隣にいた永井さんが甘ったるい声で言った。
「永井さん、おはようございます」
「おはよーございまーす」
そして私を一瞥すると
「シンガポール、楽しかったですよぉ、ねっ社長。どうして滝田さんは呼ばなかったんですかぁ?」
と勝ち誇ったような笑みで尋ねてきた。
「永井、俺たちは遊びに行ってたんじゃなくて、仕事に行ってたんだよ」
「えー、滝田さんも連れていけばよかったじゃないですかぁ」
「無理無理。り・・・滝田さんを連れていったら、私が仕事にならないからね」
社長はさらりとそう言って、私にウインクをした。単なるサービストークだということは分かっているのに、私の心はざわめいた。しかし、動揺したのは私だけではなかったらしい。
「し、仕事にならない? ちょっとー、それってどぉいう意味ですかあ?」
声をうわずらせて永井さんが問いかける。
「そのままの意味だよ。ねっ、滝田さん」
昨日私が言ったことをもう忘れてしまったのだろうか。バックにキラキラと星がきらめいているようなスマイルで言う。私が社長の本意を汲み取れず困惑していると、自動ドアが開いて、勢いよく女性が飛び込んできた。
「あーーーらーーーしっ!!」