年下イケメンホテル王は甘え上手でいじわるで
さっきの展示会で嫌と言うほど聞かされた。「でも、実際八神さんがまとわれると、本当に美しくて・・・。華やかな人の落ち着いた着物ってすごくいいんだなと思いました。語彙力なくてすみません」
お世辞でも何でもなく、八神桃花はどの反物を巻き付けても、まるで彼女のために誂えたかのようにしっくりとなじんでいた。それに彼女は有名人にも関わらず誰とでもフランクに接するから、その場もまるで花が咲いたようにあたたかい空気になるのだ。この人なら、社長ともお似合いだ・・・と嫉妬めいたものを感じていた自分が恥ずかしくなった。
「うっれしー! ありがと、りこねえちゃん」
「りこねえちゃん!?」
「私のことも八神さんって呼ぶのやめてよー。桃花でよろしく。ねー、喉かわかない? お茶しようよ」
「え・・・いや・・・はい・・・」
彼女の明るいテンションに押し切られうなずくと
「あー、でも一般人に見つかると面倒なんだよねー。ねえ、りこねえちゃん、今日のホテル泊まってるの? その部屋でルームサービスとっちゃお。どうせ嵐のお金でしょ」
と即座にタクシーをつかまえてホテルへと戻った。
「うっそぉ、スウィートじゃーん! 私が泊まってたホテルよりいい部屋なんだけど!!」
桃花は断りもなくアイスコーヒーを二つ電話で注文した。
「で、さあ。私のこと、いつになったら思い出してくれんの? りこねえちゃん」
ソファに腰掛け足を組みながら挑発的に桃花が言う。ストッキングをはいているかのような艶やかできれいな肌である。
「お会いしたことはないと思いますが・・・」
ノックの音がして、コーヒーが運ばれてきた。桃花はまるでコーヒーのCMのように軽やかにストローからコーヒーを吸い上げていく。
「あー、生き返る。ほら、りこねえちゃんも隣すわって」
私も彼女の隣に腰掛けると一口コーヒーを飲んだ。
「うふふ、小さかったから、忘れちゃった? 何回か会ってるんだけど。嵐の家で」
桃花が私の顔をのぞき込むように言う。本当に吸い込まれそうなくらいきれいな顔立ちだ。
「え・・・」
私は記憶をたどる。確かに嵐とは家を行き来する仲だった。嵐の家に、嵐以外にいた小さい子ども・・・
「あっ・・・!」
私は小さく声をあげた。「もしかして、あおいちゃん?!」
「ぴんぽーーーん! うれしい、覚えててくれたんだ!!」
お世辞でも何でもなく、八神桃花はどの反物を巻き付けても、まるで彼女のために誂えたかのようにしっくりとなじんでいた。それに彼女は有名人にも関わらず誰とでもフランクに接するから、その場もまるで花が咲いたようにあたたかい空気になるのだ。この人なら、社長ともお似合いだ・・・と嫉妬めいたものを感じていた自分が恥ずかしくなった。
「うっれしー! ありがと、りこねえちゃん」
「りこねえちゃん!?」
「私のことも八神さんって呼ぶのやめてよー。桃花でよろしく。ねー、喉かわかない? お茶しようよ」
「え・・・いや・・・はい・・・」
彼女の明るいテンションに押し切られうなずくと
「あー、でも一般人に見つかると面倒なんだよねー。ねえ、りこねえちゃん、今日のホテル泊まってるの? その部屋でルームサービスとっちゃお。どうせ嵐のお金でしょ」
と即座にタクシーをつかまえてホテルへと戻った。
「うっそぉ、スウィートじゃーん! 私が泊まってたホテルよりいい部屋なんだけど!!」
桃花は断りもなくアイスコーヒーを二つ電話で注文した。
「で、さあ。私のこと、いつになったら思い出してくれんの? りこねえちゃん」
ソファに腰掛け足を組みながら挑発的に桃花が言う。ストッキングをはいているかのような艶やかできれいな肌である。
「お会いしたことはないと思いますが・・・」
ノックの音がして、コーヒーが運ばれてきた。桃花はまるでコーヒーのCMのように軽やかにストローからコーヒーを吸い上げていく。
「あー、生き返る。ほら、りこねえちゃんも隣すわって」
私も彼女の隣に腰掛けると一口コーヒーを飲んだ。
「うふふ、小さかったから、忘れちゃった? 何回か会ってるんだけど。嵐の家で」
桃花が私の顔をのぞき込むように言う。本当に吸い込まれそうなくらいきれいな顔立ちだ。
「え・・・」
私は記憶をたどる。確かに嵐とは家を行き来する仲だった。嵐の家に、嵐以外にいた小さい子ども・・・
「あっ・・・!」
私は小さく声をあげた。「もしかして、あおいちゃん?!」
「ぴんぽーーーん! うれしい、覚えててくれたんだ!!」