年下イケメンホテル王は甘え上手でいじわるで
「んんっ・・・」
 他にどこも触られていないのに、耳だけで私の体は反応し、どんどん熱を帯びていく。
「ゴウのことが好きなのに、感じちゃって・・・りこねえは、悪い子だね」
 社長がブラジャーの上から胸をなでまわしてきた。
「ひゃっ・・・んっ・・・」
「あれ、今日は抵抗しないんだね。それでいいの? りこねえ」
 私は、小さくうなずき、社長を見た。驚いたような社長の表情。
「だって・・・私・・・」
 そこまで言って、私は言葉を詰まらせ、うつむいた。本人をこんなに間近にして、言うのはかなり勇気がいる。社長がぐいっと私の顔を持ち上げた。
「だって、何?」
 長いまつげが届きそうなくらいに近く、緊張から逃げたくなった。でも・・・『素直になることだよ』あおいちゃんのかわいらしい声がこだまする。せっかくあおいちゃんが教えてくれたんだ。私はぎゅっと目をつぶると、
「だって・・・社長のことが・・・好きだから」
 蚊の鳴くような声で言った。これが私の精一杯だ。
「・・・りこねえ・・・マジ・・・?」
 私が目をそっと開けると、そこには頬を赤らめた社長が照れたような表情で私を見つめていた。私はこくりとうなずく。即座に社長の唇が私に触れた。すぐに唇を離すと
「ぼくも、りこねえのこと、好き」
とまっすぐに言ってきた。くすぐったいような嬉しいようなそれでいて切ないような感情が一気に押し寄せてきて、私はどういう顔をしていいのか分からなかった。すぐにまた社長の唇が押し当てられる。お互いの気持ちを確認するように舌を絡ませていく。どれだけ長くキスをしても、どれだけのキスを重ねても、まだ足りなくて、自分が社長のことをどれほど好きだったかを自覚させられた。
「ごめん、りこねえ」
 社長はそういうと私をいきなりお姫様抱っこした。
「きゃっ」
 筋肉質ということもあって小柄なのにずっしりした私の体を軽々と持ち上げる社長に、私の心臓はまた早くなる。そのままベッドに私の体を置くと、胸の下までおりてしまっている無惨なドレスを引っ張ってベッドの下に放り投げた。社長は自分のスーツとネクタイを外している。
「あ、ドレス・・・」
「他の男に買ってもらった服なんて着ないで」
 そういうが早いか、今度は私の背中に手を回し、ぱちんとブラジャーを外し投げ捨てる。「ブラジャーもだよ」
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