年下イケメンホテル王は甘え上手でいじわるで
振り返ると永井さんが立っていた。
「永井さん・・・」
何か文句の一つでも言われるのかと身構えると、永井さんがいきなり、深く頭をさげた。
「ごめんなさいっ!! 今まで、あの、私、すごいいじわるなこと言っちゃって」
「頭、あげてください、永井さん」
私は彼女の肩を抱くようにして頭を持ち上げた。
「・・・分かってたんです、最初から。社長があなたのこと好きだって。でもなんか認めたくなくて。あの、分かってるとは思いますが、私と社長は、仕事の関係以外、何もありませんから・・・」
私とは微妙に視線をずらし、早口でそう言った。失礼ながら永井さんに対して今まであまりいい印象がなかったのだが、こうやって謝れるってことは悪い人ではないんだろうと感じていた。
「ぜんぜん、気にしてませんから」
私は笑顔を作って答えた。
「ありがとうございます。あっ、私もそろそろ彼と結婚するんで、よかったら社長と一緒に結婚式にいらしてくださいねっ」
永井さんは小首をかしげてアイドルのようにそういうと、颯爽と会場へ戻っていった。って、彼氏いたんかい! と心の中で壮大なつっこみをしたことは言うまでもないだろう。
それからとんとん拍子でことが進んだ。私は護衛の派遣会社をやめ、東京で両親に挨拶をし(嵐のことを覚えていた二人は泣いて喜んでいた)、銀座の有名ジュエリーブランドで卒倒しそうなくらいの高級な婚約指輪と結婚指輪を買ってもらい(高いものはいらない、と言ったのだけれども、悪い虫を追い払うには必要だと言って聞き入れてもらえなかった)、泊まったホテルでは一晩中愛し合い(今思い出しても恥ずかしい)、沖縄へ戻ってきた。
「はあ~、やっとこれでいつでも入籍できるね」
飛行機から降りた嵐は眠そうな声で言った。きっとホテルであんまり眠らなかったのが効いているのだ。そういう私もまぶたがきちんと開かない。幸せな気持ちが胸にいっぱいでまだ夢の中にいるようなそんな気分だった。嵐がきゅっと私の手を握り、それから、指と指をからめるつなぎ方につなぎなおした。
「永井が迎えに来てくれてる。駐車場で待ってるみたい。混んでたからちょっと遠くにとめてるって。いい?」
もう片方の手でスマホを確認しながら嵐が言う。私は、嵐とこうして歩けれるなら、何時間だって歩いていられる。手のぬくもりが心地よく、私は笑顔でうなずいた。
「永井さん・・・」
何か文句の一つでも言われるのかと身構えると、永井さんがいきなり、深く頭をさげた。
「ごめんなさいっ!! 今まで、あの、私、すごいいじわるなこと言っちゃって」
「頭、あげてください、永井さん」
私は彼女の肩を抱くようにして頭を持ち上げた。
「・・・分かってたんです、最初から。社長があなたのこと好きだって。でもなんか認めたくなくて。あの、分かってるとは思いますが、私と社長は、仕事の関係以外、何もありませんから・・・」
私とは微妙に視線をずらし、早口でそう言った。失礼ながら永井さんに対して今まであまりいい印象がなかったのだが、こうやって謝れるってことは悪い人ではないんだろうと感じていた。
「ぜんぜん、気にしてませんから」
私は笑顔を作って答えた。
「ありがとうございます。あっ、私もそろそろ彼と結婚するんで、よかったら社長と一緒に結婚式にいらしてくださいねっ」
永井さんは小首をかしげてアイドルのようにそういうと、颯爽と会場へ戻っていった。って、彼氏いたんかい! と心の中で壮大なつっこみをしたことは言うまでもないだろう。
それからとんとん拍子でことが進んだ。私は護衛の派遣会社をやめ、東京で両親に挨拶をし(嵐のことを覚えていた二人は泣いて喜んでいた)、銀座の有名ジュエリーブランドで卒倒しそうなくらいの高級な婚約指輪と結婚指輪を買ってもらい(高いものはいらない、と言ったのだけれども、悪い虫を追い払うには必要だと言って聞き入れてもらえなかった)、泊まったホテルでは一晩中愛し合い(今思い出しても恥ずかしい)、沖縄へ戻ってきた。
「はあ~、やっとこれでいつでも入籍できるね」
飛行機から降りた嵐は眠そうな声で言った。きっとホテルであんまり眠らなかったのが効いているのだ。そういう私もまぶたがきちんと開かない。幸せな気持ちが胸にいっぱいでまだ夢の中にいるようなそんな気分だった。嵐がきゅっと私の手を握り、それから、指と指をからめるつなぎ方につなぎなおした。
「永井が迎えに来てくれてる。駐車場で待ってるみたい。混んでたからちょっと遠くにとめてるって。いい?」
もう片方の手でスマホを確認しながら嵐が言う。私は、嵐とこうして歩けれるなら、何時間だって歩いていられる。手のぬくもりが心地よく、私は笑顔でうなずいた。