【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
 リカルドは自らの体で覆うように抱き抱えているスイレンの頭にキスの雨を降らせると、やさしく顔に頬擦りをした。大きい彼の体に囲まれていると、その中で守られているようでくすぐったい。

 両親が亡くなってからこれまで、誰かに守られていると言う実感を全く感じたことがなかったから、尚更強くそう思うのかもしれない。

「ふふっ、くすぐったいです。リカルド様」

 目を細めて笑うスイレンの顔の至る所に、その柔らかな唇を押し当てて優しく押し倒した。

 今着ているワンピースは前開きで、ボタンがいくつもついているから、その大きな手で懸命に外そうとしているのが可愛くて、思わず声を立てて笑ってしまった。

 彼はすこしだけ照れた顔をすると、ようやく二つだけ外せたボタンの下にある鎖骨に舌を這わせた。それがくすぐったくてスイレンはまた笑ってしまう。

「はあ、ここずっと舐めてみたかったんだ。首元の開いている服の時は特に……やっと叶った。良い匂いがしてあまくて美味しいよ」
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