【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
 リカルドはやはりさっきと同じように不器用な手つきでスイレンのボタンを外していく。自分も先程までこれから始まる未知のことをひどく緊張していたけど、もしかしたら彼も一緒かもしれない。そう思うとより一層愛しさが心に満ちていく。

「ん、リカルド様、私、自分で脱ぎましょうか?」

「ダメだ。これは絶対俺がする」

 意地になっているのか、こう言う時には男性が脱がせることになっているのか、それとも両方なのか。スイレンにはこういう時の作法がまったくわからなかった。

 でもただただ、そのことに一生懸命になっている、大好きなその人に肌を見せることが恥ずかしくて、見ていられなくて一旦目を閉じて時間が過ぎるのを待った。
< 117 / 299 >

この作品をシェア

pagetop