【5/10書籍2巻3巻同時発売】ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う【コミック3巻発売中】
「そうだね……何故か準備万端で放たれた竜特攻の効果のある攻撃魔法。あれは詠唱にも時間がかかるはずだし、飛んでくる数も凄かった。あの場所を通ることを知っていたと考えるのが自然だ。リカルドが最初ガヴェアに捕らえられた時もおかしいと思っていたんだ。そうか、あいつが裏切っていたのか……」
「最初、捕まった時も……?」
驚きに目を見開いたスイレンをじっと見ながらクライヴはそう、と頷いた。
「ワーウィックが大怪我をするなんて、あれが初めてだった。哨戒任務の単独飛行を狙われたんだ。それに高速飛行をしていれば、どんな攻撃も受けることはなかった。ブレンダンも不思議だと言っていた。まるであの場所で彼等が来ることを最初から知っていたようだ、と。だが、その話を聞けば何の不思議もない。ロイドが漏らしたんだろう」
「許せない」
自然、言葉が漏れた。ロイドのやったことは、人としても騎士としても、到底看過できることでない。
「スイレン、とにかく、行こう。ロイドのことは二の次だ。あの二人の様子を見ただろう。一刻も早く助けないと」
クライヴの言葉に頷く。長い距離を歩いてどんなに足が痛くても、未だかつてない疲労に意識を失いそうでも、一刻も早くリカルドとワーウィックを救いたかった。あんな状態でいつまでも彼等を置いておくなんて、出来ない。
やがて見えてきた山肌にぽっかりと口を開けた洞窟の入り口に、覚悟を決めて足を踏み入れた。
「最初、捕まった時も……?」
驚きに目を見開いたスイレンをじっと見ながらクライヴはそう、と頷いた。
「ワーウィックが大怪我をするなんて、あれが初めてだった。哨戒任務の単独飛行を狙われたんだ。それに高速飛行をしていれば、どんな攻撃も受けることはなかった。ブレンダンも不思議だと言っていた。まるであの場所で彼等が来ることを最初から知っていたようだ、と。だが、その話を聞けば何の不思議もない。ロイドが漏らしたんだろう」
「許せない」
自然、言葉が漏れた。ロイドのやったことは、人としても騎士としても、到底看過できることでない。
「スイレン、とにかく、行こう。ロイドのことは二の次だ。あの二人の様子を見ただろう。一刻も早く助けないと」
クライヴの言葉に頷く。長い距離を歩いてどんなに足が痛くても、未だかつてない疲労に意識を失いそうでも、一刻も早くリカルドとワーウィックを救いたかった。あんな状態でいつまでも彼等を置いておくなんて、出来ない。
やがて見えてきた山肌にぽっかりと口を開けた洞窟の入り口に、覚悟を決めて足を踏み入れた。